2009年03月26日(Thu)
水が溢れているけど・・大丈夫?? [ちょっとためになるお話!]
A「うわぁ〜、水が溢れているけど・・
大丈夫かなぁ・・??」
B『大丈夫です・・』
A「いったい、何してるの〜??」
B『給水設備の工事のために、わざと、高置水槽の水を流し、
水槽をカラッポにしているのです!』
A「なんで、そんなことするの??」
B『実は、このマンションは築40年を超えており、
健康を守るため、塩素注入機の修理工事をしているのです。」
A「塩素注入機・・??」
B『はい、そうです。
塩素注入機とは、人口的に水槽の中に塩素を注入する装置です。』
A「だから、なんで、そんなことするの??」
B『いい質問です!!
我が国、日本では、水道水の消毒は、
水道法に基づく水道法施行規則により、
給水栓(すなわち蛇口!)における
水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上に
保持しなければならないと定められています。
しかし、このマンションでは、築40年を超え、空き家が増え、
マンション全体としての水の使用量が減っています。
もともと、水道局から送水さる水は、0.4mg/L程度の塩素濃度なのですが、
水の使用量が減ったため、水槽内での滞留時間が増え、
その間に、塩素が飛んでしまい、結果的に、
蛇口から出る水の塩素濃度が0.1mg/L以下となってしまっているのです・・』
A「それで、塩素注入機を設置しているって訳??」
B『はい、その通りです!
このマンションの高置水槽に、意図的に、ほんの少しずつ、塩素をたらし、
水道水を正常な状態に保つのです!』
A「だ・か・ら・!! なんで、高置水槽をカラッポにする必要があるのって聞いてるでしょ?
水がもったいないじゃない!??」
B『そうでした、そうでした・・・(ゴメンナサイ)
これは安全のために、水を抜いたのです!!
工事中は、揚水ポンプを停止させ作業を実施します。
作業完了後、ポンプを稼動させるのですが、
給水設備が古いため、ポンプのスイッチを入れた瞬間、
給水管に付着したサビが、ドッと流れ出す危険性があるのです。
よって、カラッポになった高置水槽で、まず、そのサビを受け、
赤水が各戸に行かないように、事前に、サビを取り除いてから、
給水を再開するという訳です。』
A「やっと判りました。今後も、しっかり、このマンションを守って下さいネ!」
B『了解です!!』
Posted by WA at 16時16分